MENU

リノベーションの流れは?相談から完成まで8ステップと期間の目安

リノベーション の 流れ

「リノベーションしたいけれど、何から始めればいい?」「相談してから入居できるまで、何ヶ月くらいかかる?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

リノベーションは、工事だけで完結するものではありません。希望条件の整理、会社選び、現地調査、設計、見積もり、契約、着工、完了検査という順番で進みます。

フルリノベーションでは、実際の工事だけでも数ヶ月かかることがあります。さらに設計や仕様決定にも時間が必要なため、最初の相談から完成・入居までは半年程度、内容によってはそれ以上を見込んで計画すると余裕を持ちやすくなります。

ただし期間は、マンションか戸建てか、部分工事かフルリノベーションか、物件購入を伴うかなどによって大きく変わります。

この記事では、リノベーションの流れを8ステップに分け、各段階ですること、期間の目安、工期が延びる原因まで解説します。

この記事でわかること
  • リノベーション相談から引き渡しまでの流れ
  • 設計・工事・入居までにかかる期間の目安
  • 物件購入あり・自宅リノベで異なる進め方
  • 工期が延びやすい原因と事前にできる対策
  • 契約・着工・引き渡し時に確認すること
目次

リノベーションの流れは8ステップ|相談から引き渡しまで

リノベーションの流れ

一般的なリノベーションは、次のような流れで進みます。

スクロールできます
ステップ主にすること施主が決めること
STEP1希望・予算を整理する住まいの不満、優先順位、予算上限
STEP2会社を探して相談する依頼先候補
STEP3現地調査・物件確認希望工事が可能か
STEP4プラン・見積もりを比較する間取り、工事範囲、予算配分
STEP5設計・仕様を決定して契約する設備、内装材、照明、契約条件
STEP6着工する追加変更への判断
STEP7完了検査を行う傷・不具合・施工内容の確認
STEP8引き渡し・入居保証書、取扱説明書、補修対応

順番は会社や工事内容によって多少前後します。また、中古住宅を購入してリノベーションする場合は、物件探し・住宅ローン・売買契約とリノベーション計画を並行して進める必要があります。

STEP1|今の住まいの不満と予算を整理する

最初にすることは、間取りを考えることではなく、「なぜリノベーションしたいのか」を整理することです。

たとえば、「キッチンがおしゃれではない」だけでは、具体的な設計条件に落とし込みにくくなります。

一方で、「調理中に子どもの様子が見えない」「冷蔵庫とシンクの往復が多い」「食器を収納する場所が足りない」のように、現在の不便を具体化すると必要な工事が見えてきます。

最初に整理しておきたいこと
  • 現在の住まいで不便なこと
  • 絶対に実現したい条件
  • 予算次第で諦められる条件
  • 総予算の上限
  • 希望する入居時期
  • 現在の家を工事する場合は仮住まいが可能か

「必須」「できれば欲しい」「なくても困らない」に分けておくと、見積もりが予算を超えたときにも調整しやすくなります。

STEP2|リノベーション会社を探して相談する

希望と予算がある程度整理できたら、リノベーション会社へ相談します。

会社によって、マンションが得意、戸建ての耐震・断熱改修が得意、デザイン性が高い、物件探しから対応できるなど特徴が異なります。

施工事例を見るときは、写真の好みだけでなく、自分と近い物件種別・面積・工事範囲の実績があるかも確認しましょう。

STEP3|現地調査で建物の状態と工事の可否を確認する

具体的なプランをつくる前に、施工会社や設計者が現地を確認します。

図面だけではわからない寸法や既存設備の位置、天井高、配管、分電盤などを確認し、希望する工事が実現できるか検討します。

マンションでは、室内だけでなく管理規約や工事細則の確認も重要です。床材の遮音性能、工事可能時間、搬入方法、工事申請の期限などが定められている場合があります。

戸建てでは、間取り変更だけでなく、構造、雨漏り、床下、屋根・外壁、断熱、配管などの状態によって工事内容が変わります。

中古住宅を購入してリノベーションする場合は、できれば売買契約前に「希望する工事が可能か」を確認しましょう。

STEP4|プランと見積もりを確認する

現地調査の結果と要望をもとに、間取りや工事内容、見積もりが提示されます。

ここで重要なのは、提示された金額が予算内かだけを見ることではありません。

ポイント
  • 希望する工事がすべて含まれているか
  • 設備や建材のグレード・品番がわかるか
  • 「一式」「別途」とされている項目は何か
  • 解体後に追加費用が出る可能性がある箇所はどこか
  • 設計料・諸経費・廃材処分などを含んでいるか

などを確認します。

複数社を比較する場合は、総額だけでなく工事範囲や仕様をそろえて比較することが重要です。

STEP5|設計・設備・内装を決めて工事請負契約を結ぶ

基本プランが決まったら、詳細な仕様を詰めていきます。

ポイント
  • 床・壁・天井の仕上げ
  • キッチン・浴室・洗面・トイレ
  • 建具・収納
  • コンセント・スイッチ
  • 照明器具・照明位置
  • 造作家具

などを決定します。

設備や素材は、可能であればサンプルやショールームで確認しましょう。画面上の色と実物の質感・光沢は異なって見えることがあります。

仕様と見積もり、工期が固まったら工事請負契約を結びます。

契約前に、工事範囲・総額・支払時期・着工日・完成予定日・追加変更の扱い・保証内容を確認してください。

STEP6|着工して解体・下地・設備・内装工事を進める

リノベーション工事期間

契約と着工準備が終わると工事が始まります。

フルリノベーションでは、一般に次のような順番で進みます。

ポイント
  • 養生・解体
  • 解体後の建物状態の確認
  • 給排水・電気・ガスなどの設備工事
  • 下地・間仕切り・天井などの造作工事
  • 床・壁・天井の仕上げ
  • キッチン・洗面・照明など設備器具の設置
  • 仕上げ・清掃

実際には、それぞれの工種を工程表に沿って組み合わせながら施工します。

また、既存住宅では解体して初めて確認できる部分があります。下地や配管、構造部分に想定外の補修が必要だと判明すると、追加工事や工期変更が発生することがあります。

STEP7|完了検査で傷・不具合・設備の動作を確認する

工事が終わったら、引き渡し前に完成状態を確認します。

引き渡し前に確認したいこと
  • 図面・打ち合わせどおりに施工されているか
  • 床・壁・建具などに傷や汚れがないか
  • 扉・引き出し・窓が正常に動くか
  • 水栓・トイレ・給湯設備が正常に動くか
  • コンセント・スイッチ・照明の位置と動作
  • 指摘箇所をいつ補修するか

気になる部分があれば、その場で伝えて補修方法や時期を確認しましょう。

STEP8|引き渡し後に保証書・取扱説明書を受け取る

補修などが完了したら引き渡しです。

鍵だけでなく、設備の取扱説明書や保証書なども受け取ります。

施工会社独自の工事保証がある場合は、保証対象・保証期間・不具合が起きたときの連絡先も確認しておきましょう。

リノベーションにかかる期間は?工事期間と全体期間を分けて考える

リノベーションの期間を調べるときに注意したいのが、「工事期間」と「相談から完成までの期間」は別物という点です。

たとえば工事期間が3ヶ月でも、その前に現地調査、プラン作成、見積もり、仕様決定などが必要です。

そのため、引っ越し時期を決めるときは工事期間だけで逆算しないようにしましょう。

スクロールできます
工事内容工事期間のイメージ注意点
壁紙・床などの表層工事数日〜数週間面積や下地補修で変わる
水回りを含む部分リノベーション数週間〜2ヶ月程度設備納期や配管変更で変わる
マンションのフルリノベーション2〜4ヶ月程度面積・造作・管理規約などで変わる
戸建てのフルリノベーション3〜4ヶ月以上になることもある構造・外装・耐震・断熱工事で長期化しやすい

上記はあくまで目安です。工事範囲や面積、建物状態、造作家具、設備、施工会社の工程によって変わります。

特にフルリノベーションでは、設計・打ち合わせに数ヶ月、工事に数ヶ月かかるケースがあるため、相談開始から引き渡しまで5〜8ヶ月程度、内容によってはさらに長くなる可能性も考えておくとよいでしょう。

中古物件探しから始める場合は、この前に物件探しの期間も加わります。

中古物件を購入してリノベーションする場合は物件探しと設計を並行する

中古物件リノベーションの流れ

中古住宅を購入してリノベーションする場合は、自宅をリノベーションするときより流れが複雑になります。

物件購入とリノベーションを完全に別々に進めるのではなく、次のように並行して考えます。

ポイント
  • 総予算と希望エリアを決める
  • 物件探しとリノベーション会社探しを始める
  • 候補物件で希望工事が可能か確認する
  • 物件購入費+リノベーション費の総額を確認する
  • 住宅ローン・リフォーム資金の方法を決める
  • 売買契約・物件引き渡し
  • 工事着工
  • 完成・入居

特に避けたいのは、物件を購入してから「この間取りには変更できません」とわかるケースです。

マンションでは構造や排水経路、管理規約、戸建てでは柱・耐力壁や建物状態などによって希望する工事が難しいことがあります。

物件探しの段階からリノベーション会社へ相談できると、物件購入と設計の手戻りを減らしやすくなります。

今住んでいる自宅をリノベーションする場合は仮住まいを早めに決める

現在住んでいる住宅を全面的にリノベーションする場合は、工事中の生活場所も計画に含めます。

全面解体や水回り・電気設備を含む工事では、住みながらの施工が難しいケースが多いためです。

仮住まいが必要な場合は、次の費用や手続きを見込んでおきます。

ポイント
  • 仮住まいの家賃
  • 敷金・礼金・仲介手数料など
  • 自宅→仮住まい→自宅の2回分の引っ越し
  • 荷物を預けるトランクルーム
  • 郵便・インターネットなどの手続き

仮住まいは工期が延びると家賃負担も増えるため、完成予定日だけでなく、工期変更時の連絡方法も施工会社へ確認しておきましょう。

マンションと戸建てではリノベーションの流れで注意する箇所が違う

マンションと戸建てのリノベーションの流れ

マンションは管理規約と工事申請を着工前に確認する

マンションでは、専有部分であっても自由に工事できるとは限りません。

工事前に管理規約・使用細則・リフォーム工事細則などを確認し、管理組合への申請が必要であれば所定の手続きを行います。

申請時期や必要書類はマンションごとに異なります。申請を工程に入れずにスケジュールを組むと、着工日を後ろ倒しにする原因になります。

戸建ては解体後に補修工事が増える可能性を考える

戸建ては専有部分という考え方がないため、マンションとは異なる自由度がありますが、既存建物の状態が工程に影響します。

床や壁を解体したあとに、腐食、雨漏り跡、シロアリ被害、配管の劣化などが判明すれば、予定していなかった補修が必要になる場合があります。

耐震補強、断熱改修、屋根・外壁工事まで含める場合は、内装中心のマンションリノベーションより工事内容が多くなることもあります。

リノベーションの工期が延びる主な6つの原因

リノベーション期間が延びる原因

工事を急ぎたい場合でも、単純に職人を増やせば工期を短縮できるわけではありません。

工程には順序があり、前の作業が終わらなければ次へ進めない工事もあるためです。

1. 解体後に想定外の劣化が見つかる

既存住宅では、壁や床の内部をすべて契約前に確認できるとは限りません。

解体後に補修が必要と判明すると、追加工事の内容・費用を決めてから施工するため、その分工程が延びることがあります。

2. キッチン・建具などの納期が間に合わない

キッチン、ユニットバス、建具、照明などは、商品によって発注から納品まで時間がかかります。

特注品や海外製品を使用する場合は、さらに余裕が必要な場合があります。

3. 着工直前まで仕様が決まらない

設備や材料が決まらなければ発注できないため、施主側の仕様決定が遅れることも工程に影響します。

ただし、早く決めることだけを優先して後悔しては意味がありません。

施工会社から「いつまでに何を決める必要があるか」という期限を共有してもらうと、優先順位を付けやすくなります。

4. 工事途中で間取りや設備を変更する

着工後の変更は、単純に材料を変更するだけでは済まない場合があります。

配線・配管や下地まで施工済みであれば、一度施工した部分をやり直す必要が生じることもあります。

コンセント・スイッチ・収納・照明など、後から変更すると手戻りが大きい項目は着工前に確認しておきましょう。

5. 管理組合への申請に時間がかかる

マンションでは、管理組合への工事申請や近隣への案内が必要な場合があります。

必要な申請期間を見込まずに入居日を決めると、工事期間を圧縮せざるを得なくなるため注意してください。

6. 戸建ての外部工事が天候の影響を受ける

屋根や外壁など屋外工事を含む戸建てリノベーションでは、雨や強風などによって工程を変更する場合があります。

室内だけの工事と比べて、天候による影響も見込んでスケジュールを考えます。

リノベーションを予定どおり進めるために施主ができること

工期を無理に短縮するより、計画段階の手戻りを減らすほうが現実的です。

スケジュールを安定させるチェックリスト
  • 希望入居日を最初の相談時に伝える
  • 希望条件へ優先順位を付ける
  • 設備・建材を決める期限を確認する
  • 長納期品は早めに候補を絞る
  • マンションは工事申請期間を確認する
  • 仮住まい・引っ越し日を工期ぎりぎりに設定しない
  • 着工後の変更は費用と工期への影響を確認してから決める

「○月○日に絶対入居したい」という条件がある場合は、完成予定日をその直前に設定するのではなく、補修や引っ越し準備も含めて余裕を持たせましょう。

工期を短くすることより、工期が少し延びても生活に支障が出ないスケジュールを組むほうが、リノベーションでは重要です。

契約前に工程表で確認したい5項目

工事請負契約を結ぶ前には、完成日だけでなく工程全体を確認します。

ポイント
  • 着工日と完成予定日
  • 解体後に追加工事が必要になった場合の連絡方法
  • 施主が設備・材料を決定する期限
  • 完了検査と補修期間
  • 引き渡し予定日

特に、「完成予定日」と「引き渡し日」が同じとは限らない点に注意しましょう。

完成後に施主検査を行い、指摘箇所を補修してから正式な引き渡しとなる場合があります。

リノベーションの流れ・期間についてよくある質問

リノベーションは相談してから完成まで何ヶ月かかりますか?

工事範囲によって大きく異なります。マンションのフルリノベーションでは、設計・打ち合わせと工事を合わせて5〜8ヶ月程度かかるケースがあります。物件探しから始める場合は、さらに物件探しの期間が加わります。

部分的な工事であれば、これより短期間で完了する場合があります。

フルリノベーションの工事期間はどれくらいですか?

マンションでは2〜4ヶ月程度が一つの目安ですが、面積、工事内容、設備・造作、管理規約などによって変わります。戸建てでは構造補強や断熱、屋根・外壁まで改修すると、さらに長くなる場合があります。

リノベーションは住みながらできますか?

部分的な工事であれば住みながら施工できる場合がありますが、全面解体や水回り・電気設備を広範囲に工事するフルリノベーションでは、仮住まいが必要になることが一般的です。

住みながら工事できるかは工事範囲と工程によるため、施工会社へ確認してください。

中古マンションは買ってからリノベーション会社を探しても大丈夫ですか?

可能ですが、購入前から相談しておくほうが希望工事の可否や総予算を確認しやすくなります。

購入後に構造・配管・管理規約などの制約が判明すると、希望プランを変更しなければならない場合があります。

リノベーション工期を短くすることはできますか?

工事内容を減らす、仕様を早めに決める、長納期の商品を避けるなどで期間を調整できる場合があります。

ただし、無理に工程を圧縮すると複数業者の作業が重なり、施工性や品質に影響する可能性があります。工期短縮が可能かは施工会社と相談しましょう。

引っ越し日は完成予定日に合わせて決めても大丈夫ですか?

工期変更や完成後の補修が発生する可能性を考えると、完成予定日と引っ越し日の間には余裕を持たせたほうが安全です。

賃貸住宅の退去期限など変更できない予定がある場合は、計画の初期段階で施工会社へ伝えてください。

まとめ|リノベーションは工事だけでなく設計前からスケジュールを考える

リノベーションは、一般的に希望・予算整理→会社選び→現地調査→プラン・見積もり→詳細設計・契約→着工→完了検査→引き渡しの流れで進みます。

工事期間だけを見ると数ヶ月でも、その前に設計や仕様決定、マンションであれば工事申請などが必要です。

そのため、「工事は何ヶ月か」だけでなく、「いつ相談を始めれば希望時期に入居できるか」で考えることが重要です。

中古物件を購入する場合は、物件契約前からリノベーション会社へ相談すると、希望工事の可否と総予算を確認しながら物件を選びやすくなります。

希望する入居時期が決まっている場合は、最初の相談時に伝え、設計・発注・工事・完了検査・補修まで含めた工程表を確認して進めましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

リノベの教科書編集部のアバター リノベの教科書編集部 メディア責任者

「毎日帰りたくなる、ホテルのような家を。」
私たちは、間接照明にこだわったリノベーションを専門とする会社です。自社でもホテルライクなリノベーションを実際に経験し、照明計画が空間の質をどれほど左右するかを肌で知っています。天井・壁・建具への光の落とし方、光源の色温度と素材の組み合わせ——細部へのこだわりが、非日常を感じさせる上質な空間をつくります。
このメディアでは、間接照明を活かしたリノベーションの実例・ノウハウ・最新トレンドを、実務の現場から発信しています。「照明が変わると、暮らしが変わる」。その確信をもって、ホテルライクな住空間の可能性を追い続けるチームです。

目次