間接照明のリノベーションを検討している方の中には、自分でおしゃれな光を演出するDIYの手順やコツについて気になっている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、間接照明の作り方・費用相場・施工事例・メリット・デメリットを徹底解説します!
間接照明をDIYで作るメリットと難易度の目安

自分で間接照明を作る最大の魅力は、コストを抑えつつ理想の「光の重心」を追求できる点にあります。
業者発注との費用差

DIYで間接照明を導入すると、人件費を大幅にカットできるため、投資対効果は極めて高くなります。既製品を配置するだけなら数千円から、本格的な造作風でも材料費のみで実現可能です。
建築工事を伴う本格的な施工は、設計・施工費を含めて数十万〜数百万円の予算が必要になるケースも珍しくありません。対して、アルミ型材とLEDテープを用いた手法なら、数万円程度で空間の質を劇的に向上できます。
照明は「家具」と「電気設備」の両方の要素を兼ね備えています。
単なる節約ではなく、好みや生活シーンに合わせて陰影の出方を微調整できる、自由度の高い設計手段です。既製品と違い、家具配置の変化に合わせて光を動かせる柔軟性も備えています。
初心者向け(プラグ式・両面テープ設置)と中級者向け(造作・直結)の難易度の差

コンセントから給電するプラグ式や両面テープによるLED設置は初心者でも容易ですが、壁内部を加工する建築化照明は中級者以上の領域です。LEDテープライトは数mmと薄いため、既存の家具への後付けもスムーズに行えます。
初心者は床置きライトや棚の上への配置から始め、慣れてきたら幕板を自作して光源を隠す「バランス照明」に挑戦するのがステップアップの目安です。難易度が上がるほど、仕上がりの本格度が増していきます。
造作を伴う設計では、光源を隠すための「幕板(遮光板)」の寸法管理が重要になります。光源が直接目に入らないように、かつ光が美しく伸びるように、mm単位でのカットオフラインの検討が必要です。
間接照明DIYの難易度別・費用相場表をまとめました。
| 難易度 | 設置方法 | 費用相場(税込) | 工期 |
|---|---|---|---|
| 初級 | テープライト貼付・プラグ給電 | 5,000円〜1.5万円 | 0.5日 |
| 中級 | 造作幕板・アルミプロファイル | 2万円〜5万円 | 1日〜2日 |
| 上級 | 壁面埋込・電気配線直結工事 | 10万円〜 | 3日〜 |
LEDテープライトを使った間接照明DIYの基本手順

現代の間接照明DIYにおいて、LEDテープライトは最も汎用性が高く、プロのような仕上がりを可能にする主役の材料です。
必要な材料(LEDテープ・電源アダプター・アルミプロファイル・コントローラー)のリスト

LEDテープライト本体に加え、電圧を変換する電源アダプター、放熱と意匠性を高めるアルミプロファイル、調光用のコントローラーを揃えることが基本構成です。これらを正しく組み合わせることが成功の鍵です。
LEDには100V直結タイプと12V/24Vのローボルトタイプがあり、DIYでは安全性の高いローボルトタイプが一般的です。演色性の高い(Ra90以上推奨)チップを選ぶと、壁紙のテクスチャが鮮やかに引き立ちます。
配線計画において、電源アダプター(トランス)はLED本体よりもサイズが大きいため、あらかじめ家具の裏などに隠し場所を確保しておく必要があります。
棚の下・テレビ裏・天井近くの幕板内への取り付けのステップとコツ

間接照明の鉄則は「光源を直接見せず、反射光だけを見せる」ことです。設置場所に合わせて器具が目立たないよう工夫して設置します。
棚下への設置では、手前側に幕板を設けて作業者の目に直接光が入らないように配置します。
テレビ裏に設置する場合は、壁面を照らすことで画面とのコントラストを和らげ、視覚的な疲労を軽減させる効果があります。
天井近くの「コーブ照明」風DIYでは、天井との距離を300mm以上空けると、光が奥まで伸びて開放感が生まれます。
アルミプロファイルと乳白色カバーで「粒々感(ドット)を消す」仕上げの方法

LED特有の光源の粒状(ドット)を見せないために、乳白色のアクリルカバーやフロスト加工されたアルミプロファイルを併用することで、カバーが光を拡散し、一本の線のような美しい光に変わります。
光沢のある床や壁の近くに設置すると、LEDが鏡のように映り込んで間接照明の質を著しく損なうため注意が必要です。これを防ぐためにも、拡散カバー付きのプロファイルは欠かせません。
シームレスな演出には、器具同士の連結部に影ができないライン状LEDの選択が有効です。プロの現場でも、このカバーによる拡散効果を活用して理論的な光の広がりを設計しています。
DIY間接照明の実務知見

長期的に安全かつ美しく照明を維持するためには、電源の隠し方やメンテナンス性への配慮が必要です。
ACアダプターやコントローラーなど「電源周りの大きな部品」を美しく隠す方法

電源装置(トランス)やアダプターは、熱がこもらないように配慮しつつ、目線に入らないスペースに集約します。造作家具の背面や収納棚の内部に配線ルートを確保し、器具本体と電源を切り離します。
将来的な故障や交換に備え、手が届き目視できる位置(最小幅150mm程度)にメンテナンス用のアクセススペースを確保するのがプロの配慮です。完全に壁の中に埋めてしまうと、修理時に壁を壊すことになりかねません。
DIY間接照明のメリット・デメリットを整理しました。
- 業者に頼むよりも圧倒的に安く、材料費だけで施工できる
- 自分のライフスタイルに合わせて光の強さや位置を微調整できる
- 設置場所を工夫することで、部屋の奥行きを広く見せられる
- 電源アダプターや配線が露出すると生活感が出てしまう
- LEDの熱対策やメンテナンス用スペースの確保に工夫がいる
- 電気工事士の資格が必要な作業(配線直結など)がある
DIYで間接照明を作る際は、配線の隠蔽と熱対策に最も注意を払う必要があります。特にACアダプターを狭い場所に押し込むと故障の原因になるため、通気性の確保が不可欠です。
賃貸でDIYをする際に退去費用を請求されないための「原状回復しやすい設置方法」

建築構造に穴を開けず、既存の棚やカーテンボックス、突っ張り式の部材を利用して器具を固定する手法が推奨されます。
背の高い本棚の上にLEDライン照明を置くだけで、天井を照らすコーブ照明に近い効果が得られます。マスキングテープの上から両面テープを貼ることで壁紙保護ができます。
賃貸でも「家具の建築化」や「ポータブル照明の多灯分散」により、ホテルライクな空間は構築可能です。照明の良し悪しは「どこから光を出すか」という設計意図によって決まるため、造作工事に依存する必要はありません。
まとめ|間接照明で理想の家づくりを

間接照明のDIYは、住まう人のバイオリズムや素材の質感に合わせた「光のデザイン」を自ら手掛けるプロセスです。
光源の隠し方と反射面の素材選びを意識するだけで、DIYでも驚くほど上質な空間が手に入ります。まずはコンセント式の簡単なセットから始めて、光の変化を楽しんでみてください。
間接照明の作り方に関するよくある質問
- 間接照明をDIYする場合、電気工事士の資格は必ず必要ですか?
-
コンセントに差し込む「プラグ式」や「ACアダプター式」のLEDテープライトを使用する場合、電気工事士の資格は必要ありません。
ただし、壁の中の配線を直接照明器具につなぎ込んだり、壁スイッチを増設したりする「直結工事」を行う場合は、法律により電気工事士の資格保持者が作業を行う義務があります。安全のため、配線に関わる部分は有資格者のいる業者へ相談することをおすすめします。 - LEDテープライトを貼る際、両面テープの強度は十分でしょうか?
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多くのLEDテープにはあらかじめ両面テープがついていますが、熱による劣化や自重で剥がれてくるケースが多々あります。
特に天井面やキッチンの棚下など、逆さまに設置する場合は、数cmおきに専用の固定クリップをビス止めするか、アルミプロファイルに収めて固定することで落下を防げます。貼付面の油分をアルコール等でしっかり除去しておくことも重要なポイントです。
