「間接照明と直接照明、どちらを選べばいいの?」
「どうやって使い分ければ快適な浴室になるの?」
リノベーションを考えている方の中には、間接照明と直接照明の使い分けが気になる方も多いでしょう。
この記事では、間接照明と直接照明の費用相場、施工事例、メリット・デメリットを詳しく解説します。
間接照明と直接照明、そもそも何が違うのか?

照明計画を立てるときは、光が部屋にどう届くかの違いを理解しましょう。リノベーションでは、「間接照明」と「直接照明」の違いを意識して使い分けると、空間の雰囲気や快適さが大きく変わります。
光の当て方や広がり方で変わる、見た目と部屋の雰囲気の違い
直接照明と間接照明の決定的な違いは、光を直接物に当てるか、壁や天井の反射を利用するかです。
直接照明は、光源からの光の90〜100%が下に向かう方法です。物をはっきり照らせますが、強い影ができやすい特長があります。
間接照明は、光源の光の90%以上を天井や壁に当て、その反射で明るくする方法です。空間全体が柔らかくなり、眩しさを抑えた落ち着いた雰囲気を作れます。
リノベ編集部低い位置の光は安らぎを与え、高い位置の光は高揚感や開放感を与える心理的効果があり、設計で重要なポイントです。
JIS規格や照明設計のルールと、住宅での使い方のまとめ


設計上の定義では、機能を重視した「タスク照明」と、雰囲気を作る「アンビエント照明」に分けられます。現代では、タスク照明とアンビエント照明を組み合わせて照明を計画します。
JIS(日本産業規格)では、居間の団らんは150〜300lx、読書や勉強は300〜750lxと、行動に応じた明るさが推奨されています。
かつての日本では、天井中央に1つの大きな照明を置く「1室1灯」が主流でした。現在は、必要な場所に必要な光を置く多灯分散照明が主流です。



生活シーンに合わせて複数の照明を切り替えると、一つの部屋でも多彩な表情を楽しめます。
用途別・シーン別の使い分けガイド


間接照明と直接照明は、どちらが優れているわけではありません。最適な照明を選ぶ際は、「その空間で何をするか」に合わせましょう。
作業・読書・料理で必要な明るさを確保するには直接照明が欠かせない理由


細かい作業をする場面では、十分な明るさと見やすさを確保するために、対象をしっかり照らす直接照明が欠かせません。
勉強や仕事で小さな文字を読むときは、500〜750lxほどの明るさに加え、頭がすっきりしやすい昼白色などの白っぽい光が適しています。
料理をするときは、手元に自分の影ができて暗くならないよう、吊戸棚の下などに照明を設置し、食材の状態をきちんと確認できるようにします。
ただし、直接照明だけだと壁が暗くなり、空間が狭く感じる場合もあるため、周囲にやわらかい光の間接照明を組み合わせるとよいでしょう。
くつろぎ・食事・寝る前に最適!間接照明が雰囲気作りに欠かせない理由


リラックスしたいときは、光源を隠してやわらかく反射した光だけを使う間接照明が、自然に心地よさを感じさせてくれます。
食事のときは、料理をおいしく見せる温かみのある光を使い、さらに周りの壁を間接照明で照らすと、レストランのように落ち着いた雰囲気を作れます。
寝る前は、低い色の光を低い位置で灯すと、睡眠に関わるホルモンの働きを邪魔せず、体と心を自然に休ませることができます。
また、テレビの後ろの壁を間接照明で照らすと、画面の明るさとの差が和らぎ、目の疲れを減らしながら映画を楽しめます。
直接照明と間接照明を組み合わせた多灯分散照明が現代インテリアで人気の理由


一つの部屋で「食事」「仕事」「くつろぎ」といったさまざまな活動が行われるLDKでは、照明の組み合わせを変えるだけで、空間の雰囲気や役割をすぐに切り替えられます。
LEDの普及によって、明るさや色を自由に調整できる調光・調色や、小さな照明器具の設置が簡単になった点も、複数の照明を使い分ける現代のスタイルを後押ししています。
- 生活シーンに合わせて部屋の雰囲気を変えられる
- 必要な場所だけを照らすため省エネ効果がある
- 空間に奥行きと立体感が生まれ、おしゃれに見える
- 眩しさを抑え、目の疲れを軽減できる
間接照明×直接照明の黄金バランス


リノベーションを成功させるには、ただ照明を増やすだけでなく、光の「量のバランス」と「使い方」をしっかり計画しましょう。
主照明と補助照明の明るさバランス|空間を快適にする照度の目安


部屋の明るさは、アンビエント照明で全体の明るさを確保しながら、強調したい場所には主照明を重ねる「足し算の照明計画」が基本です。
全体の明るさに比べて、強調したい場所を3〜6倍ほど明るくすると、自然にメリハリがつきます。
人の目は壁の明るさで明るさを感じやすいため、床を明るくするよりも、間接照明で壁を照らすほうが少ない電力で空間を明るく見せられます。



数字だけで考えるのではなく、視覚的なバランスを意識して「どこを一番明るく見せたいか」を整理しましょう。
スイッチを分けて作る!シーンに合わせた照明の点け方と設計のコツ


照明器具をグループごとに分けて、それぞれにスイッチや調光器を設置すると、シーンに合わせた光の演出を簡単に作れます。



夕食の時間には、ダイニング上のペンダントライトを100%、壁面の間接照明を80%に設定するなど、家族がくつろげる明るさのバランスを作りましょう。
最近は、シーンを記憶できる調光器を使い、ボタンひとつで複数の照明をあらかじめ設定した明るさに切り替える方法が人気です。
操作が複雑にならず、直感的に照明を変えられる工夫が、リノベーション後の満足度を高めます。
間接照明だけにするとどうなる?照度不足で起きる問題と対処法


間接照明だけだと雰囲気はよくなりますが、読書や書き物などの作業をするときには明るさが足りず、目の疲れや不便さにつながります。
対策としては、作業する場所だけに使えるデスクライトやスポットライトなどのタスク照明を追加すると安心です。
設置場所が決まっていない場合は、位置を自由に動かせるライティングダクトやコンセント式のライトを活用するのが便利です。



「おしゃれな空間」と「実用的な明るさ」を両立させるために、あらかじめ補助的な直接照明の計画を立てておきましょう。
間接照明リノベーションにかかる費用の目安は、以下の通りです。
| 施工箇所 | 費用(税込) | 工期 | 施工内容 |
|---|---|---|---|
| リビング天井造作 | 15万円〜30万円 | 3日〜5日 | コーブ照明設置・電気工事 |
| 壁面コーニス照明 | 10万円〜20万円 | 2日〜4日 | 壁面造作・LED取付 |
| キッチン手元灯 | 3万円〜8万円 | 1日 | タスクライト設置 |
結論|間接照明と直接照明を組み合わせて快適な空間を作る


間接照明は「空間全体の雰囲気」を高め、直接照明は「作業や行動に必要な明るさ」を確保します。どちらか一方に偏らず、光を隠して柔らかく反射させる技術と、必要な場所に光を届ける技術をバランスよく組み合わせることが理想です。
設計の段階から「この場所で誰が何をするのか」を具体的にイメージし、調光機能を取り入れると、快適で豊かな生活空間をつくれるでしょう。








