リノベーションを検討している方の中には、間接照明をLEDにするメリットや電気代について気になっている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、間接照明をLEDで実現するための費用相場・施工事例・メリット・デメリットを徹底解説します!
間接照明にLEDを使うメリット|電気代を抑えながら光で空間を演出

間接照明にLEDを採用すると、従来の照明器具では難しかった繊細な光の演出と、圧倒的なランニングコストの低減を両立できます。LED照明は、リノベーションで空間の質が高まるだけでなく、コストパフォーマンスの高い方法でもあります。
LEDの電気代とランニングコストの目安

LED照明は白熱灯や蛍光灯よりも少ない電力で明るく照らせるため電気代を抑えやすく、リノベーションでは間接照明をメイン照明として取り入れる方法として注目されています。
LEDライン照明は高効率なHf蛍光灯と同等以上の性能を持ち、少ない消費電力でも十分な明るさを確保できる省エネ性の高い照明です。
一般的な白熱電球をLEDに交換すると約90〜95%の節電が可能なため、複数の照明を使う多灯照明でも電気代を抑えやすくなります。
LED照明は消費電力が少ないため、ソーラー電源や非常用バッテリーでも長時間使うことができ、停電時の備えとしても役立ちます。
設計の観点では、LEDの「熱をあまり出さない特性」が重要なポイントです。LEDは赤外線をほとんど放射しないため、空調への負担を減らし、空間全体のエネルギー効率を高めます。
白熱灯からLEDへ変えると変わる光の質と寿命

LEDは長寿命なだけでなく、精密な演色性とデジタル制御による多彩な調光・調色が可能な高機能照明です。
現在は平均演色評価数(Ra)90以上の高演色LEDが普及しており、木目やクロスなどインテリアの素材感を忠実に再現できます。
- 2700Kの電球色から6500Kの昼光色まで、1つのLED器具で光色を変えられる調色機能がある
- LEDにすると長寿命(4万時間以上)になる
- 間接照明の交換の手間や人件費、足場代などのメンテナンスコストを大幅に抑えられる
夕方以降は暖色で光を控えめにすることで、眠りを妨げず、快適な睡眠をサポートする光の使い方ができます。
間接照明に適したLED器具の種類と特徴

リノベーションで間接照明を使う際は、場所や目的に合わせて最適な器具を選べば、理想の空間を作る近道になります。
造作照明の主流|LEDテープライトを使いこなすコツ

LEDテープライトを美しく見せるには、光源を隠し、反射面の拡散性を計算して、LEDの粒感(ドット)をなくす方法がおすすめです。
ドット感を消して綺麗なラインの光を作る設置方法
LEDテープは粒状の光源が並んでいるため、反射面との距離が近すぎると光の粒が映り込み、不自然な見た目になります。
アルミプロファイルに乳白カバーを付けたり、反射面に乳白アクリル板を置いたりすると、光が均一なライン状に整い柔らかく広がる光を作れます。
リノベ編集部幕板の高さや器具の設置深さを調整し、どの角度からも光源が直接見えない「遮光角」を確保して、美しく仕上げましょう。
後付けやポイント使いに便利なLEDライト・LEDバー


建築工事が不要で設置できるLEDバーやラインベース器具は、棚下や家具の隙間を照らす局部照明やタスク照明としてとても便利です。
器具の両端まで発光する「シームレスライン」タイプの器具を選べば、連結部の暗がり(影)が解消され、連続した光の帯が作れます。
キッチンカウンター下やテレビボード背面に設置すれば、大掛かりな工事をしなくても空間の奥行きや立体感を演出できます。
器具がスリムなので、既存の家具のわずかな隙間にも収まり、リフォーム感覚で手軽に間接照明を取り入れられるのが魅力です。
色温度や明るさが重要なLED電球の選び方


間接照明にLED電球を使う場合は、配光角(全般配光・集光配光)と反射後の明るさを考えてルーメン値選びが重要です。
電球型LEDは配光が偏る製品も多いため、天井や壁を均一に照らすには、照射範囲の広い全方向タイプを選ぶ必要があります。
あえて狭角のビームランプで壁面に光のリズムを作ると、ホテルのような光の演出も可能です。



反射後の明るさ「Feu(フー)」を意識し、数値だけでなく空間全体の心地よさを基準にLEDを選びましょう。
LED間接照明の失敗を防ぐ実践テクニック


間接照明を設計する際は、明るさを確保するだけでなく、目に負担をかけない明るさを意識したりメンテナンスのしやすさを考えたりしましょう。
眩しさゼロで快適に過ごせる照明設計


間接照明で最も避けたいケースは、光源が直接見えてしまう場合です。どの角度からもランプやLEDチップが隠れているかの確認が必須です。
断面図で「カットオフライン」をシミュレーションし、動線に合わせてミリ単位で納まりを検討すると、プロの品質に近づきます。
- 階段や吹き抜けを下から見上げたとき、座った目線と立った目線の両方で器具が見えないようにする
- まぶしすぎないように設計すると、長時間過ごしても疲れにくい
不快な眩しさをなくすことで、目のストレスが減り、リラックス空間が作れます。
壁や天井の凹凸を活かすLED照射角度のコツ


光を当てる素材に合わせて器具の照射角度と距離を調整すると、素材の表情を際立たせ、豊かな陰影を生み出せます。
- 塗り壁や石材など凹凸のある素材には、壁に近い位置から斜めに光を当てる
- 空間の突き当たりや特定の壁面には、明るく照らす「視線誘導」を使うと実際の面積以上の広がりがでる
照射角度によって、素材のテクスチャを際立たせ、空間にドラマチックな奥行きがでてきます。



光が当たる部分だけでなく、影とのコントラストも意識して設計して、空間の質を高めましょう。
反射面の仕上げを綺麗に保つことが光の伸びを左右する


最大限に間接照明の効果を発揮するには、反射面となる天井や壁を全ツヤ消し(マット)仕上げが絶対条件です。
光沢のある鏡面反射面は光源の粒や器具内部を映して反射グレアを生み、空間の質が大きく損なわれるため避けましょう。
マットな仕上げであれば、光が全方向に柔らかく広がり光源を感じさせない理想的なグラデーションが得られるため、空間が上質に見えます。
以下は、実際にLED間接照明を設置したケースです。
| 施工箇所 | 予算 | 工期 | 施工内容 |
| リビング天井 | 15万円〜30万円 | 2日〜3日 | LED間接照明設置 |
実際にリビング天井に間接照明を設置すると、工事は2日間で完了し、予算内の25万円で収められました。
LED照明の故障や交換に備えたメンテナンス設計
LEDは長寿命ではあるものの、電源装置の故障や将来の器具交換に備え、建築を壊さずに交換できるメンテナンス性も確保しましょう。
器具を隠すスリットや懐の幅は、作業者の手が届くように最低でも150mm以上の確保が、照明設計の業界の定石です。
トランスなどの周辺機器はランプより寿命が短いことがあるため、点検口や取り外し可能な幕板を設ける必要があります。
修理のために壁や天井を壊す設計は、将来的に大きな修繕コストを生み住宅の資産価値を下げるため、必ず避けましょう。



LEDは一生交換不要という誤解を捨て、10〜15年後の機器更新をスムーズに行える設計にすることが、長く愛される住まいづくりのポイントです。
まとめ|LEDの特性を活かして長く使える間接照明に


LEDを使った間接照明は、単なる省エネ手段ではなく、明るさを調整したり、朝は活動的に夜はリラックスできる光に変えたりできる高度な演出装置です。
光源を隠し、マットな反射面で光をやさしく広げると、使いやすさと心地よさを両立した住空間を作れます。
設計の初めからメンテナンスのしやすさと光の広がり方を考えて計画して、LEDを使った間接照明をぜひ成功させてください。








