間接照明は、コンセント式やUSB式のLEDテープライトを使えば、電気工事を行わずに自分で作れます。
ただし、LEDテープを貼るだけでは、光源の粒や配線が目立ち、ソファやベッドから光源が見えてまぶしく感じることがあります。反射面・光源の位置・電源・固定方法を先に決めることが重要です。
この記事では、必要な材料と取付手順、テレビ裏・棚下・家具上など場所別の作り方を解説します。電気工事士へ依頼すべき作業も確認できます。

間接照明はコンセント式のLEDテープなら自分で作れる

間接照明は、完成品のLEDテープライトやバーライトを壁・天井へ向けて設置する方法であれば、初心者でも自作できます。
間接照明とは、照明器具を直接見せず、壁や天井へ当てた反射光で空間を照らす方法です。DIYでは、家具や既存の棚を利用して光源を隠せます。
| 作り方 | 難易度 | 適した場所 | 電気工事 |
|---|---|---|---|
| フロアライトを壁へ向ける | 低 | 部屋の隅・家具裏 | 不要 |
| USB式LEDテープを家具へ貼る | 低 | テレビ裏・棚・ベッド | 不要 |
| コンセント式LEDテープをアルミレールへ収める | 中 | 棚下・家具上・カウンター | 通常は不要 |
| 木材やL字アングルで幕板を作る | 中 | 天井付近・家具上 | 電源設備を変更しなければ不要 |
| 壁や天井へ器具を埋め込む | 高 | コーブ照明・コーニス照明 | 原則として業者へ依頼 |
初心者は、穴開けや配線工事を伴わないテレビ裏や家具上から始めると、設置位置を変更しやすく失敗を抑えられます。
壁や天井へ器具を埋め込む方法は、下地工事、電源工事、器具交換のための点検方法まで必要です。後付けDIYとは分けて考えましょう。
間接照明を自分で作る前に決めておく4つのこと

間接照明をきれいに仕上げるには、LEDテープを購入する前の計画が重要です。次の4点を決めてから材料を選びましょう。
リノベ編集部図面上では成立していても、実際に座った目線から光源が見える場合があります。固定前に仮置きし、夜間の見え方を確認する工程を省かないことが重要です。
1.どの壁や天井を照らすか決める
間接照明では、LEDそのものではなく、光が当たった壁や天井が発光面のように見えます。そのため、最初に照らしたい面を決めます。
- テレビ背面の壁
- ベッドのヘッドボード側の壁
- 棚やカウンターの下
- 背の高い家具の上にある天井
- カーテンボックス周辺の天井
- 廊下や玄関の壁面
凹凸が大きい壁紙へ光を当てると、影によって下地の状態が目立つことがあります。明るく滑らかな壁や天井は、反射光が広がりやすい傾向があります。
2.座る位置や寝る位置から光源が見えないか確認する
間接照明で起こりやすい失敗は、普段過ごす位置からLEDの光源が直接見えることです。
取り付け位置を決めるときは、立った状態だけでなく、ソファに座った位置、ダイニングチェアに座った位置、ベッドに横になった位置、廊下や隣室から入ってきた位置からも確認します。
幕板の高さや器具の位置は、LEDの配光、家具の高さ、見る位置によって変わります。寸法を一律に決めず、実物を仮置きして確認してください。
3.コンセントとコードの経路を決める
LEDテープの位置だけを決めると、完成後にコードやACアダプターが目立つことがあります。設置前に、次の位置を確認しましょう。
- 最寄りのコンセント
- LEDからコンセントまでコードを通す経路
- ACアダプターやコントローラーの置き場所
- 配線モールを取り付けられる場所
- 家具を移動してもコードが引っ張られないか
- 掃除や器具交換の際に手が届くか
ACアダプターを家具の奥や壁の中へ完全に隠すと、故障時に点検・交換できません。熱がこもらず、手が届き、取り外せる位置を優先してください。
4.どのように点灯・消灯するか決める
間接照明は、操作が面倒だと使わなくなりがちです。設置前に、リモコンやスマートプラグを含めた操作方法を決めましょう。
スマートプラグを使う場合は、LED照明が通電後に自動点灯する仕様か確認してください。テレビのUSB端子から給電する場合も、LEDの消費電力がUSB端子の供給能力を超えないか、テレビと連動して消灯するかを製品説明書で確認します。
スイッチ操作や配線の手間が気になる方は、間接照明のデメリットと対策も確認してください。
間接照明のDIYに必要な材料と工具


間接照明を自作するときは、設置場所と必要な長さに合わせて材料を揃えます。
基本的な材料


| 材料 | 用途 | 選ぶときの注意点 |
|---|---|---|
| LEDテープライト | 光源 | 長さ、光色、明るさ、カット位置を確認 |
| ACアダプターまたはUSB電源 | LEDへの給電 | LEDの電圧・消費電力に合うものを使う |
| コントローラー | 調光・調色・点灯操作 | LEDとの対応を確認 |
| アルミレール | LEDの固定、直線保持、放熱補助 | LEDテープの幅が収まるものを選ぶ |
| 乳白カバー | 光の粒を目立ちにくくする | レールとの組み合わせを確認 |
| 固定クリップ | 剥がれや落下の防止 | 製品に対応したものを使う |
| 配線モール | コードを目立たなくする | 壁や家具の色に合わせる |
| 木材・L字アングル | 光源を隠す幕板 | 反り、強度、固定方法を確認 |
用意しておく工具
LEDをDIYするうえで用意しておくべき工具は以下です。
- メジャー
- 鉛筆または剥がせるマーキングテープ
- はさみ
- ドライバー
- 水平器
- 柔らかい布
- 貼付面に使用できる清掃用品
- 結束バンド
- ケーブルクリップ
LEDテープを切断するときは、必ず電源を外し、製品指定のカット位置で切ります。切断間隔や再接続方法は説明書で確認してください。
LEDテープを選ぶときのチェック項目
- コンセント式、USB式、電池式のどれか
- 12V、24Vなどの使用電圧(ACアダプターで降圧するタイプ)
- 必要な長さとカットできる間隔
- 最大連結長
- 電球色(2700K前後)、温白色(3500K前後)、昼白色(5000K前後)などの光色
- 平均演色評価数(Ra)の表示があるか
- 調光・調色機能の有無
- LEDの密度またはCOBタイプか
- 屋内用、防湿用、防水用の区分
- ACアダプターやコントローラーの大きさ
- 交換部品を購入できるか
DIYでは、家庭用100V電源へ直接つなぐ器具ではなく、12V・24VのACアダプター式を選ぶと、住宅配線を変更せずに設置できます。
Ra90以上の高演色タイプは、木目や塗り壁などの色を再現しやすい傾向があります。壁や天井を広く照らす場合は、素材の見え方も比較しましょう。



器具を選ぶときは、交換部品を入手できるかも確認しましょう。数年後にACアダプターだけが故障した場合、同等品を購入できるかで修理方法が変わります。
ACアダプターで動作する製品では、製品構成によりACアダプター側が電気用品安全法の対象となり、LEDテープ本体は対象外となる場合があります。
LEDテープ本体だけで判断せず、ACアダプターのPSE表示と販売者情報を確認してください。詳しくは、経済産業省「電気用品名の解説」で確認できます。
LEDテープライトの種類や選び方を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
LEDテープを使った間接照明の作り方8ステップ


ここからは、コンセント式またはUSB式のLEDテープを家具へ取り付ける基本的な作り方を説明します。壁内配線やコンセントの増設は行わず、完成品を説明書どおりに使う方法を前提としています。
1.設置する範囲を測る
LEDを取り付けたい場所の長さを測ります。テレビ裏の場合は、テレビ本体の幅と高さだけでなく、端子、スタンド、放熱口の位置も確認します。棚下の場合は、棚板の幅、奥行き、手前から光源が見えない位置を測ってください。
必要な長さぎりぎりではなく、コネクターや電源コードを取り回す余裕も考慮します。
2.LEDと電源の仕様を確認する
取り付ける前に、LEDテープ、ACアダプター、コントローラーが対応しているか確認します。
- 使用電圧が一致しているか
- 電源容量が不足していないか
- 調光器とLEDが対応しているか
- 最大連結長を超えていないか
- 屋内用を水のかかる場所で使おうとしていないか
異なる電圧のLEDと電源を組み合わせたり、電源コードを自己判断で加工したりしないでください。
3.固定する前に仮置きして点灯する
LEDテープは、両面テープを剥がす前に仮置きします。養生テープなどで一時的に固定し、夜間またはカーテンを閉めた状態で点灯してください。
- 普段の位置から光源が見えないか
- 壁や天井へ光が均一に広がるか
- LEDの粒が強く見えないか
- 光の端が不自然に途切れていないか
- 壁紙の凹凸や汚れが目立たないか
- 既存照明と光の色が合っているか
- コードを無理なくコンセントまで通せるか
間接照明の仕上がりは、固定前の仮点灯でほぼ決まります。LEDの向きや反射面との距離を調整してから固定しましょう。
4.指定された位置でLEDテープを切る
LEDテープを短くする場合は、電源を外した状態で、製品に表示された切断位置を確認します。銅色の端子やはさみマークなどが、カット位置として表示されているのが一般的です。
指定位置以外を切ると、点灯しない場合があります。切断した残りを再利用できるかどうかも、製品によって異なります。
5.コネクターと電源を接続して点灯確認する
切断や接続を行った場合は、固定前に再度点灯を確認します。コーナー用コネクターを使うときは、端子の向きやプラス・マイナスを合わせてください。
RGBタイプや調色タイプは端子数が多いため、接続を間違えると一部の色が点灯しない場合があります。点灯しないときは電源を切り、コネクターの差し込み、端子の向き、電圧、コントローラーの位置、切断位置を確認します。
6.貼付面を清掃する
LEDやレールを取り付ける面のほこり、油分、水分を取り除きます。キッチン周辺やテレビ裏は、見た目以上に油分やほこりが付着している場合があります。
壁紙、塗装、化粧シートなどは、清掃剤によって変色・変質する可能性があります。目立たない場所で試し、素材に使用できる方法で清掃してください。清掃後は、表面が乾いてから取り付けます。
7.LEDテープまたはアルミレールを固定する
LEDテープを直線状に取り付けるなら、アルミレールで曲がりやたるみを抑えられます。棚下や天井向きでは、クリップやレールを併用して落下を防ぎましょう。
- LEDを強く折り曲げない
- LEDテープをねじらない
- コネクター部分へ力をかけない
- 放熱口や可動部をふさがない
- ビスを打つ場合は配線や下地の位置を確認する
- 交換時に取り外せるようにする
8.配線とACアダプターを処理する
最後に、コード、コントローラー、ACアダプターを整理します。コードは、家具の背面や巾木に沿わせ、必要に応じて配線モールやケーブルクリップで固定します。
ACアダプターは、カーテン、布、寝具などで覆わず、熱がこもりにくい位置へ置いてください。完成後は30分程度点灯し、異常な発熱、焦げたような臭い、点滅、剥がれ、コードの挟み込みがないか確認します。
異常な発熱・臭い・点滅がある場合は使用を中止し、販売店やメーカーへ確認してください。
配線やACアダプターを目立たせない方法は、間接照明の配線を隠す方法で詳しく解説しています。
場所別に見る間接照明の作り方


間接照明の取り付け方は、設置する場所によって変わります。ここでは、DIYしやすい代表的な場所を紹介します。
テレビ裏の間接照明は壁へ向けて取り付ける
テレビ裏は、初心者でも間接照明を作りやすい場所です。LEDをテレビ背面から壁へ向けて設置します。
背面の壁を明るくすると、画面と周囲の明るさの差を小さくしやすく、暗い部屋で画面だけが明るい状態を避けられます。
- 正面や横からLEDが直接見えない位置にする
- テレビの放熱口をふさがない
- HDMI端子や電源コードの抜き差しを妨げない
- テレビを動かしてもLEDコードが引っ張られないようにする
- 画面へLEDが映り込まないか確認する
テレビの4辺すべてへ貼る必要はありません。左右と上側の3辺でも光が広がる場合があります。仮点灯して必要な範囲を決めましょう。
テレビ周りの間接照明については、こちらの記事で設置位置や注意点を詳しく解説しています。
棚下の間接照明は手前から光源が見えない位置へ付ける
棚下へLEDを設置すると、カウンターや飾り棚を照らせます。LEDを棚板の手前側へ付けると光が広がりやすくなりますが、座った位置から光源が見えることがあります。
- 棚板の奥側へ設置する
- LEDの角度を壁側へ向ける
- 棚板の手前に小さな幕板を取り付ける
- 深さのあるアルミレールを使う
- 乳白カバーを併用する
キッチンの作業台では、間接照明だけで必要な明るさを確保できるとは限りません。調理用の手元灯と分けて計画してください。
家具の上から天井を照らす
背の高い本棚や収納家具の上にLEDバーやLEDテープを置くと、天井を照らす間接照明を作れます。壁や天井へ直接ビスを打たずに設置しやすいため、賃貸住宅にも向いています。
- 部屋の入口から器具が見えない位置にする
- 天井との距離が狭すぎて光が細い帯にならないか確認する
- 家具の上にほこりがたまっていないか確認する
- 器具の転倒や落下を防ぐ
- 家具と天井の間へ熱がこもらないようにする
- ACアダプターを家具の裏へ押し込まない
LEDと天井の距離に一律の正解はありません。近いと光が細い帯になり、離すと広がる一方で明るさが弱まります。
家具の高さと天井高で条件が変わるため、器具を数cmずつ動かし、夜間に光の広がりを確認してください。



家具の上へ置く方法は、壁や天井を加工せずに試せます。ただし、ほこりがたまると光が弱く見えるため、掃除と点検ができる位置へ設置してください。
ベッドのヘッドボードから壁を照らす
ベッド周辺では、ヘッドボードの裏や上部にLEDを設置し、壁を照らします。横になったときに光源が目に入らない位置を選ぶことが重要です。
寝具やマットレスでACアダプターを覆わないでください。コードは、ベッドの脚やキャスターで踏まない経路へ通します。
木材で幕板を作りコーブ照明風に仕上げる
天井近くにLEDを設置したい場合は、木材やL字アングルで光源を隠す幕板を作る方法があります。
- LEDを載せる水平部分を作る
- 正面からLEDが見えないように幕板を設ける
- LEDを天井または壁へ向ける
- コードを通す位置を確保する
- LEDや電源を交換できるようにする
幕板を高くしすぎると光が遮られ、低すぎるとLEDが見えます。固定前に実物のLEDで見え方を確認してください。
壁や天井への固定、下地の確認、コンセントの新設が必要な場合は、DIYだけで完結させず、内装業者や電気工事士へ相談します。
幕板の形や納まりを詳しく知りたい方は、ボックス型間接照明の作り方も参考にしてください。
LEDの粒々感を目立たなくする方法


LEDテープは、小さな発光部が一定間隔で並んでいるため、設置方法によっては粒状の光が壁やカバーに映ります。粒を目立ちにくくするには、次の方法を組み合わせます。



乳白カバーは粒を和らげる補助部材です。光源を視線から隠すことを最優先にし、そのうえでLED密度やレールの深さを調整してください。
光源を視線から隠す
最も重要なのは、乳白カバーよりもLED本体を直接見せないことです。幕板、棚板、テレビ本体などで光源を隠します。そうすることで、間接照明の美しさを際立たせることができます。
LEDの密度が高い製品を選ぶ
LEDの間隔が狭い製品は、点の間隔が目立ちにくくなります。COBタイプなど、発光部分が連続して見えやすい製品も選択肢です。ただし、製品名だけで判断せず、必要な明るさ、消費電力、調光性能も確認してください。
深さのあるレールと乳白カバーを使う
LEDと乳白カバーが近すぎると、カバーを付けても粒が見えます。アルミレールは、幅だけでなくLEDからカバーまでの深さも確認します。
反射面から離して設置する
LEDを壁へ近づけすぎると、粒や光のムラがそのまま壁へ映る場合があります。仮置きした状態で少しずつ壁から離し、光が自然につながって見える位置を探しましょう。
光沢の強い素材への映り込みを確認する
鏡、ガラス、光沢タイル、艶の強い家具は、隠したLEDを反射して映し出すことがあります。LED自体が見えなくても、反射によって粒が見える場合があるため、複数の方向から確認してください。
DIY間接照明で失敗しやすい9つの原因


| 失敗 | 主な原因 | 改善方法 |
|---|---|---|
| LEDが直接見える | 幕板が低い、器具が手前にある | 仮点灯し、器具を奥へ移動する |
| 壁に粒が映る | LED密度が低い、壁へ近すぎる | 高密度LED、レール、距離調整を行う |
| 光が細い帯になる | 反射面との距離が狭い | LEDを反射面から離す |
| 光の端が途切れる | LEDの長さ不足、連結部の影 | 長さとコネクター位置を見直し、端まで発光するシームレスタイプも検討する |
| 壁の凹凸が目立つ | 壁に沿う方向から光を当てている | 照射角度や設置位置を変える |
| 色が既存照明と合わない | 色温度が異なる | 既存照明に近い光色を選ぶ |
| LEDが剥がれる | ほこり、油分、熱、自重 | 清掃し、レールやクリップを使う |
| 電源が熱くなる | 容量不足、通気不足 | 適合電源を使い、通気を確保する |
| 使わなくなる | スイッチ操作が面倒 | リモコンやスマートプラグを検討する |
間接照明は、LEDの明るさだけで仕上がりが決まりません。光源・反射面・見る位置の3点をセットで考えることが大切です。
間接照明をDIYする場合の費用目安
間接照明のDIY費用は、LEDの長さ、電源方式、調光機能、アルミレールの有無によって変わります。
| DIYの内容 | 難易度 | 費用の目安 | 主な材料 |
|---|---|---|---|
| テレビ裏や小さな棚 | 低 | 1,500円〜5,000円程度 | USB式LED、固定用品 |
| 棚下や家具上 | 低〜中 | 5,000円〜2万円程度 | LED、電源、レール、カバー |
| 複数箇所・長いライン | 中 | 1万円〜5万円程度 | 複数のLED、電源、コントローラー、配線部材 |
| 木材で幕板を自作 | 中 | 上記に木材・金物代を追加 | 木材、アングル、固定金具 |
| コンセントやスイッチ工事 | 業者へ依頼 | 別途見積もり | 電気工事士による施工 |
2026年7月30日時点の公式販売例では、オーム電機のUSB式LEDテープは1.5mが1,408円、3mが1,958円です。
販売価格は変動するため、購入時に再確認してください。
上表は、LED本体に電源、固定部材、レールなどを加えた編集部目安です。送料、工具、施工費は含みません。
LED本体だけでなく、ACアダプター、コントローラー、レール、固定クリップ、配線モールも必要です。周辺部材を含めて予算を考えましょう。
造作で施工する場合との費用差
DIYと造作工事では、費用だけでなく、光源の隠し方と変更のしやすさが異なります。
| 方法 | 費用の目安 | 工期 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| DIY(LEDテープ貼付・プラグ給電) | 1,500円〜2万円程度 | 半日程度 | 位置変更がしやすく、原状回復にも対応しやすい |
| DIY(幕板の自作・アルミレール併用) | 2万円〜5万円程度 | 1日〜2日 | 光源を隠しやすいが、木材加工と固定作業が必要 |
| 造作工事(新築・他工事と同時) | 5万円〜15万円程度 | 数日程度 | 配線や下地を計画しやすく、器具を建築に納めやすい |
| 造作工事(既存住宅のリフォーム) | 10万円〜30万円程度 | 数日〜 | 解体・配線・内装復旧の費用が加わりやすい |
造作工事では、下地、電源、スイッチ、器具交換の方法まで設計します。光源を完全に隠すコーブ照明やコーニス照明は、DIYでは再現しにくい仕上がりです。
最初にDIYで位置や明るさを試し、リノベーション時に造作へ切り替える進め方もあります。
造作工事の内訳や種類別の費用は、間接照明の費用相場で詳しく解説しています。
電気工事士へ依頼する必要がある作業


コンセントへ差し込んで使う完成品のLEDテープや、USB式照明を説明書どおりに設置する範囲であれば、通常は電気工事士資格を必要としません。
次の作業はDIYで行わず、電気工事士へ相談してください。
- コンセントの新設・移設
- 壁スイッチの新設・交換
- 壁や天井内の100V配線
- 電線と照明器具の直結
- 住宅の電源コードや配線設備の切断・延長
- 分電盤や屋内配線の変更
- 浴室など水気のある場所の配線工事
電気工事士法施行令第1条では、電圧600V以下で使う差込み接続器などにコードを接続する一部の作業を、資格が不要な軽微な工事としています。
一方、住宅の屋内配線の変更やコンセントの新設は、資格が必要な電気工事です。完成品を差して使う作業とは区別してください。
詳しくは、経済産業省「電気工事士等資格が不要な『軽微な工事』とは」を確認してください。



後付けDIYでも、照明器具を置く場所だけでなく、コンセントとスイッチの位置を先に確認してください。電源計画を後回しにすると、コードが目立ち、操作もしにくくなります。
低電圧のLEDテープでも、ACアダプターの入力側には家庭用電源が使われます。コードやアダプターを分解・加工しないでください。
賃貸で間接照明をDIYするときの注意点


賃貸住宅では、壁や天井へ直接取り付けるより、家具や置き型器具を利用する方法が適しています。
- テレビやテレビボードの裏にLEDを取り付ける
- 本棚や収納家具の上にバーライトを置く
- 棚板の裏側へLEDを取り付ける
- 突っ張り式の棚や柱へ取り付ける
- 壁へ向けてフロアライトを置く
- 移動できる木製パネルへLEDを取り付ける
マスキングテープを下貼りしても、壁紙を必ず保護できるわけではありません。糊残り、変色、表面剥離が起きる可能性があります。
- 壁紙に使用できる製品か
- 推奨される使用期間
- メーカーが案内するはがし方
- 目立たない場所で問題が起きないか
- 長期間貼りっぱなしにならないか
ビスや釘で穴を開ける場合は、賃貸借契約を確認し、管理会社や貸主へ事前に相談してください。
国土交通省のガイドラインでは、原状回復は契約内容に沿った取り扱いが原則です。契約書が曖昧な場合は、管理会社や貸主へ事前に確認してください。
詳しくは、国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を確認してください。
まとめ|間接照明は固定前の仮点灯で仕上がりが決まる


間接照明は、コンセント式やUSB式のLEDテープを使えば自作できます。LEDを貼る前の確認が仕上がりを左右します。
- どの壁や天井を照らすか
- 普段の位置から光源が見えないか
- コードとACアダプターを目立たせずに配置できるか
- 電源を点検・交換できるか
- LEDの粒や光のムラが目立たないか
- 固定方法に落下の危険がないか
最初から壁や天井を加工せず、テレビ裏、棚下、家具上へLEDを仮置きしてください。夜の見え方を確認してから固定しましょう。
コンセント増設、壁内配線、照明器具の直結はDIYの範囲を超えます。電気工事士や施工会社へ相談してください。
間接照明の作り方に関するよくある質問
- 間接照明をDIYする場合、電気工事士の資格は必要ですか?
-
間接照明をプラグ式・USB式の完成品でDIYするだけなら、通常は電気工事士の資格は不要です。
コンセントや壁スイッチの増設、壁内配線、100V電源への直結は資格が必要です。住宅設備を変更する作業は、電気工事士へ依頼してください。
- LEDテープは好きな場所で切れますか?
-
LEDテープは好きな場所では切れず、製品に表示されたカット位置で切断します。
切断間隔や再利用の可否は製品ごとに異なります。余ったLEDを再接続する場合は、対応する専用コネクターと説明書を確認してください。
- LEDテープの両面テープだけで固定できますか?
-
LEDテープの両面テープだけでは、熱や自重によって時間の経過とともに剥がれる場合があります。
棚下、天井向き、凹凸のある面では、アルミレールや固定クリップを併用してください。貼付面のほこりや油分を除去することも重要です。
- LEDテープの粒々を消す方法はありますか?
-
LEDテープの粒々は、光源を視線から隠し、高密度LEDやCOBタイプを選ぶと目立ちにくくなります。
深さのあるアルミレールと乳白カバーを使い、壁や天井から適度に離す方法も有効です。固定前の仮点灯で粒の見え方を確認してください。
- 間接照明だけで部屋全体を明るくできますか?
-
間接照明だけで部屋全体を照らせるかは、LEDの明るさ、設置長さ、反射面の色、部屋の広さで変わります。
装飾用LEDテープだけでは、読書や調理に必要な明るさが不足する場合があります。ダウンライト、スタンドライト、手元灯と組み合わせてください。
- 100均のLEDライトでも間接照明を作れますか?
-
100均のLEDライトでも、小さな棚やディスプレイ用の間接照明は作れます。
ただし、電池寿命、明るさ、連続点灯時間、調光機能には制約があります。長時間使う場所では、電源仕様や安全表示を確認できる製品を選びましょう。
- 浴室や洗面所にもLEDテープを付けられますか?
-
浴室や水が直接かかる場所へ、一般的な屋内用LEDテープを設置しないでください。
防水表示があっても、接続部やACアダプターまで同じ性能とは限りません。使用場所に適合する器具を選び、施工会社や電気工事店へ相談してください。
- 間接照明を取り付けた後に位置を変えられますか?
-
間接照明の位置は、置き型ライトやクリップ固定なら比較的変更しやすいです。
LEDテープを直接貼ると、はがす際に破損や粘着力低下が起こります。将来移動する可能性がある場合は、取り外せるアルミレールや板材へ固定してください。








