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間接照明に使う器具の種類と選び方

間接照明 器具

間接照明のリノベーションを検討している方の中には、どの照明器具を選べば理想の雰囲気を作れるのか気になっている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、間接照明リノベーションの費用相場・施工事例・メリット・デメリットを徹底解説します!

目次

間接照明器具の種類と特徴の全体像を把握する

間接照明 器具

間接照明を実現する器具には、ライフスタイルやリノベーションの規模に応じた多彩な選択肢があります。

まずは代表的な5つの種類を知り、それぞれの役割を理解することが大切です。

5つの器具の種類

フロアランプ

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床に置いて使用する独立した照明器具で、部屋の重心を下げて落ち着いた雰囲気を演出するのに最適です。
天井や壁を照らすアンビエント照明として機能し、空間に柔らかな陰影と広がりを与えます。

アッパーライト型のフロアスタンドを部屋のコーナーに配置し、天井を明るく照らして開放感を出す手法が一般的です。
コンセント給電のため、家具の配置に合わせて後から位置を調整できる機動力があります。

テーブルランプ

間接照明 器具

テーブルや棚の上に置くコンパクトなライトで、実用的なタスク照明」とインテリアの「アクセント」の両面を持ちます。
読書や作業時の手元の明るさを補うほか、壁際に置いてその反射光を間接照明として利用することも可能です。

リノベ編集部

透過性の高い和紙や布シェードのタイプを選び、行灯のように周囲を柔らかく照らすことで、リラックス効果を高められます。
手元の照度を確保しつつ周辺との輝度差を抑えて目の疲労を軽減する役割も果たします。

ブラケット

間接照明 器具

壁面に直接取り付ける器具で、壁や天井を照らして建築化照明に近い効果を手軽に得られます。
上方配光下方配光上下配光などの種類があり、用途に応じて選択します。

吹き抜けの壁面上部に設置して天井面をライトアップし、空間の高さや距離感を強調する演出に用いられます。
壁から突出するため、人の動線を邪魔しない取り付け高さ一般に1.7〜2m程度)の検討が不可欠です。

ペンダント

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天井からコードやワイヤーで吊るす器具で、デザイン性が高く空間のアイキャッチとなります。
シェードの素材により、光の広がり方が劇的に変わるのが特徴です。

ダイニングテーブルの上から低めに吊るし(テーブルから700〜800mm程度)、食卓を親密な雰囲気で包み込む使い方が王道です。
座った姿勢で光源が直接目に入らないグレアレスな器具選定が重要です。

テープライト

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極めて薄型のLED光源で、家具の隙間や天井の段差に隠蔽して建築化照明」を実現するための主力器具です。
従来の照明では入らなかった40mm以下の狭いスペースにも設置でき、継ぎ目なしの光を作れます。

下駄箱の下部に仕込み、足元を照らすことで玄関に浮遊感と広がりを与えます。
100V直結タイプと変圧器が必要なタイプがあるため、設計段階での電源装置の置き場所確保が必須です。

置き型・取り付け型・埋め込み型がある

間接照明 器具

間接照明は、施工の手間と意匠性のバランスによって「置き型」「取り付け型」「埋め込み型」に分類されます。
埋め込み型は器具の存在を完全に消し、光の反射のみを抽出する空間作りに適しています。

壁面を照らす「ウォールウォッシャー型」の埋め込み器具は、少ない灯数で空間全体の明るさ感を高める高度な手法として多用されます。リノベーションの規模に合わせて、以下の表を参考に最適な設置方式を選んでください。

設置方式代表的な器具施工の難易度特徴
置き型フロアランプ低い(後付け可)移動が自由で手軽
取り付け型ブラケット中程度(配線工事有)壁面のアクセントになる
埋め込み型テープライト高い(造作工事有)器具が見えず洗練される

間接照明器具を選ぶ際の5つのチェックポイント

間接照明 器具

器具の見た目だけでなく、光の質や安全性を数値で確認することが後悔しない秘訣です。
以下の3つの視点からスペックを精査しましょう。

明るさ(ルーメン)

間接照明 器具

器具自体の「全光束lm:ルーメン)」を確認し、空間の広さと必要な明るさのバランスを検討します。
間接照明は光を反射させるため効率が低く、全般照明として使う場合は直接照明よりも高い光束が求められます。

リノベ編集部

設計時には単なる照度だけでなく、壁面や天井面の輝度分布を考慮し、心理的な明るさ感を最大化する数値を基準にします。
適切なルーメン数を選ぶことで、暗すぎず眩しすぎない快適な空間が実現します

色温度・演色性(Ra)

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光の色味と、物の色の見え方の忠実度は、空間の質を決定づけます。
住宅のリラックス空間には2700K前後の「電球色」が、作業スペースには5000K前後の「昼白色」が適しています。

内装材を美しく見せるには「Ra90以上」の高演色LEDが推奨されます。
演色性が高いと、木材の色味やタイルの質感がより鮮やかで上質に感じられます。

調光対応・IP防水規格・PSEマーク

間接照明 器具

明るさを調整する調光機能の有無、設置場所に応じた防水性能、安全性の指標であるPSEマークの確認が不可欠です。
器具と調光スイッチの適合性を誤ると、チラツキの原因になるため注意が必要です。

浴室や屋外アプローチではIP規格防雨・防湿)適合器具を選択します。
シーン記憶調光器を導入することで、食事や就寝前といったシーンに合わせた光をボタン一つで実行できます。

器具選びの実務知見

間接照明 器具

カタログスペックだけでは見えてこない、現場ならではの注意点があります。
設置後に「思っていたのと違う」とならないための実務的なポイントをまとめました。

デザインだけで選んで「光の向きと広がり」を確認しなかったことによる失敗例

間接照明 器具

器具の配光特性(光の広がり角度)を無視すると、意図した場所に光が届かなかったり、不快な眩しさ(グレア)が生じたりします。
間接照明は光の大部分が壁や天井を照らす必要があります。

配光が広すぎる器具を安易に設置すると、光源が直接目に入りリラックスを阻害します。

光を当てる面の素材と器具の距離を考慮しなければ、上質なグラデーションは作れません。

光の向きと広がりを確認しなかったことによるデメリット
  • ツヤのある壁面に光を当てると、光源が映り込んでしまう
  • マットな仕上げの壁面は光を拡散させ、美しい陰影を作る
  • 光源から壁までの距離が近すぎると、光が一点に集中しすぎる

これらは光の性質による現象です。特に鏡面素材への照射は不快な反射を発生させるため、事前の素材確認が欠かせません。

器具の外形寸法と取り付け下地の位置の不一致で設置できないケースの防ぎ方

間接照明 器具

埋め込み器具を採用する場合、天井裏や壁内の有効寸法と、構造材梁や野縁)の干渉を事前に図面で検証する必要があります。断熱材が施工される天井では、専用の器具SB/SG/SGI形)の確認が必須です。

梁下で天井高が極端に低い場所では、設置できる器具が制限されます。
将来的な故障に備え、メンテナンススペースを確保した設計をプロに依頼することが重要です。

空間の広さに対する照度不足を防ぐメイン照明との適切なバランスの取り方

間接照明 器具

間接照明で空間全体の「明るい雰囲気」を作りつつ、作業面はダウンライトやスタンドで「必要な照度」を補う「多灯分散方式」が正解です。
これにより、シーンに合わせた調光が可能になります。

壁面を照らす「鉛直面照度」を高めることで、実際の消費電力を抑えながらも、心理的な満足度を維持できます。
省エネと快適性を両立させるための賢い設計手法です。

まとめ|間接照明の器具で後悔しない理想の家づくりを

間接照明 器具

器具選びの成功は、単なるデザインの良し悪しではなく、「光の配光データ」と「設置場所の建築構造」をmm単位で管理することにあります。

調光・調色機能を備えた高演色LEDを選び、生活シーンに応じた光を計画することで、日常を癒やす上質な住まいが完成します。まずは、リノベーションの目的に合った器具の種類を絞り込むことから始めてみてください。

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この記事を書いた人

リノベの教科書編集部のアバター リノベの教科書編集部 メディア責任者

「毎日帰りたくなる、ホテルのような家を。」
私たちは、間接照明にこだわったリノベーションを専門とする会社です。自社でもホテルライクなリノベーションを実際に経験し、照明計画が空間の質をどれほど左右するかを肌で知っています。天井・壁・建具への光の落とし方、光源の色温度と素材の組み合わせ——細部へのこだわりが、非日常を感じさせる上質な空間をつくります。
このメディアでは、間接照明を活かしたリノベーションの実例・ノウハウ・最新トレンドを、実務の現場から発信しています。「照明が変わると、暮らしが変わる」。その確信をもって、ホテルライクな住空間の可能性を追い続けるチームです。

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