間接照明のリノベーションを検討している方の中には、バータイプ照明の具体的な活用法や施工の注意点について気になっている方も多いのではないでしょうか? この記事では、間接照明バーの費用相場・施工事例・メリット・デメリットを徹底解説します!
バー型(棒型)間接照明の特徴と他の照明タイプとの違い

バー型(ライン状)の間接照明は、光源を建築構造や家具の中に完全に隠蔽し、一直線の美しい光のグラデーションのみを抽出することで、空間を極めてモダンで洗練された印象に仕上げます。
一直線の光が作り出すクリーンで現代的な印象と設置できる場所の特徴

LEDライン照明の登場により、器具自体の高さが40mm以下に抑えられるようになりました。これにより、天井懐が浅い場所やわずかなスリット内にも容易に設置できるようになりました。
水平方向に連続した光を配することで、空間の奥行きや広がりを強調し、視覚的に部屋を広く見せる効果があります。
設計理論においては、光源を直接見せずに壁面を照らすことで、少ない消費電力でも心理的な明るさ感(Feu値)を劇的に高めることが可能です。
このように光源建物の一部として隠す「建築化」を行うことで、生活感を排除したホテルのような上質な住空間を演出できます。
LEDバーライト・ラインライト・T5蛍光灯型LEDの種類別の特性と選び方

リノベ編集部用途や設置スペースの広さに合わせ、接続部の影が出にくいタイプを選択することが、途切れない美しい光のラインを作る鍵です。
シームレスライン器具は、灯具の両端まで発光するように設計しているため、器具を複数連結してもつなぎ目が暗くならず、連続した美しい光の演出に適しています。
一方、LEDバーライト(テープライト)は厚みが数mmと極薄で、設置場所に合わせて長さをカットできる柔軟性が魅力ですが、電力を供給するACアダプタの設置場所を別途確保しなければなりません。
100V直結タイプは配線がシンプルで施工しやすい反面、器具自体が大きくなる傾向があります。対してローボルトタイプは器具を極小化できますが、変圧器を天井裏や棚の内部などに隠す場所が必要です。
バー型間接照明の設置場所と効果的な活用パターン


バー型照明は設置する場所によって、作業性の向上から高級感の演出まで、暮らしの質を高める幅広い効果を発揮します。
棚下・キャビネット下への設置


キッチンの吊戸棚下や家具の棚板にバー型照明を仕込むことで、手元の明るさを確保しつつ、空間に奥行きと「浮遊感」を与えます。
器具が直接目に入って眩しくならないよう、棚の前面に幕板を設けるか、棚板自体を数ミリ掘り込んで器具を埋め込む「建築化」の手法が推奨されます。
棚板の厚みにきれいに収まる極薄型のバーライトを使用し、配線を棚の背面に隠蔽することで、生活感を出さずに上質な演出が可能です。



棚下照明は作業用ライトとしての機能だけでなく、夜間に主照明を消した際のムードライトとしても非常に優秀です。
鏡の上下・左右への設置


鏡の裏側にバー型照明を仕込み、背後の壁面を照らす手法は、洗面室にホテルライクな高級感をもたらします。
鏡の上下から壁を照らすアンビエント光は顔の立体感を自然に整え、天井からの直接光によって生じやすい不快な影を和らげる効果があります。
特にメイクや身支度の際に肌の色を美しく再現するため、色温度2700K〜3500Kの暖色系かつ演色性の高い光源を選ぶことが不可欠です。
鏡と壁の間にわずかな隙間を作るだけで施工できるため、リノベーションで洗面所をワンランク上のプライベート空間へとグレードアップさせる際に最適です。
テレビ背面・壁面への水平設置


テレビボードの裏や背後の壁にバー型照明を設置することで、画面と周囲の極端な輝度差を抑え、目の疲れを軽減する快適なシアター環境を構築できます。
- 光が画面に映り込んで視聴の邪魔をしないよう、照射角度と幕板の高さを調整し、壁面に計算された柔らかな光の溜まりを作ることがポイントです。
また、テレビボードの下部にバーライトを仕込んで床面を照らせば、重たい家具がまるで宙に浮いているような、軽やかでモダンな視覚効果が得られます。
映画鑑賞時には周囲の明るさを落とし、背面の光だけにすることで、映像への没入感を高めることができます。
バー型間接照明の実務知見


バー型照明を美しく、かつ安全に使い続けるためには、プロならではの細かい配慮と施工技術が求められます。
テープライト特有の「LEDの粒々感(ドット)」を消すためのアルミプロファイルの選定


LED特有の粒状の光を抑え、面発光のような柔らかな光を実現するためには、乳白色の拡散カバーを備えたアルミプロファイルの併用が必須です。
特に大理石や光沢のあるタイル床など、鏡面仕上げの素材が近くにある場合は、光源がそのまま映り込みやすいため、マットな質感のレンズを用いて光を散乱させ、直接的な反射を防ぎます。



せっかくの間接照明も、LEDのドットが見えてしまうと一気に安っぽい印象になるため、設計段階で反射面に何があるかを事前に確認して、それに応じた器具とカバーを選定する必要があります。
ACアダプターやコントローラーなど「電源周りの大きな部品」を美しく隠す配線処理


LEDバーライトに必要なトランス(電源装置)は本体よりサイズが大きいため、あらかじめ目に入らない隠蔽ルートを確保するのがプロの責任です。
具体的には、収納内部や天井点検口、テレビボードの背面などに変圧器のスペースを設け、そこから器具設置場所まで壁裏などに配線を通す「先行配線」が理想的です。
また、将来的な故障や交換に備え、メンテナンススペースとして、出し入れがスムーズに行える最小幅150mm程度を確保しておく設計が長く使い続けるために求められます。



配線が露出してしまうとせっかくの間接照明の美しさが半減するため、電気工事士との事前の打ち合わせが不可欠です。
両面テープの劣化による「器具の剥がれ・落下」を防ぐビス止めや補強の方法


バーライトを天井や棚裏に設置する際、粘着テープのみに頼ると、LED自体の熱や湿気の影響で時間の経過とともに剥がれるリスクがあります。そのため、専用アルミプロファイルを壁や棚にしっかりとビス留めし、その中にライトを収める方法が推奨されます。
特に、廊下や階段の足元などに設置する場合は、歩行時の振動や衝撃も考慮しなければなりません。プロファイルに強力な接着剤を併用するか、確実なビス止めを行って長期的な耐久性を確保することが重要です。



特に下向きに設置する場合は重力で剥がれやすいため、テープの粘着力だけに頼らない固定方法を選択することが安全です。
| 設置場所 | 固定方法 | 推奨素材 |
|---|---|---|
| 天井・棚裏 | アルミプロファイル+ビス留め | 高放熱アルミ材 |
| 家具の側面 | 強力両面テープ+プライマー処理 | アクリル系粘着材 |
| 足元・階段 | 埋め込みプロファイル+ビス留め | 強化カバー付型材 |
経年変化で照明が垂れ下がってくると光のラインが歪んで見えるため、初期施工時の固定精度が仕上がりを左右します。
結論|バーの間接照明を成功させるためのチェックリスト


バー型間接照明は、単に「棒状のライトを置く」だけではなく、光の質、電源の隠し方、固定の確実性をセットで考える必要があります。
- 光源のドットが直接目に入らず、鏡面素材に映り込まないか
- 連結部の影を消すためにシームレスタイプを選択しているか
- メンテナンスのために手が届くスペース(最小150mm)があるか
- トランスの置き場所が点検可能で、配線が露出しないか
- シーンに合わせて明るさを変えられる調光対応になっているか
これらを一つずつ確認することで、後悔のない洗練された光の空間を実現できます。








