お風呂のリノベーションで間接照明を検討している方の中には、防水性能や設置場所、リラックスできる色味が気になっている方も多いでしょう。
この記事では、お風呂の間接照明の施工事例、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
浴室に間接照明を取り入れるメリットと注意点

浴室の照明をリノベーションすると、単なる洗浄の場所がリラックスできる空間に生まれ変わります。しかし、水回りならではのリスクを理解しておかないと、思わぬ故障や事故につながることがあります。
間接照明で脱衣所・浴室をホテルライクに演出するコツ

浴室をリラクゼーション空間に変えるなら、間接照明での光のコントロールが非常に効果的です。
- 壁面や足元を照らす照明を取り入れると、空間に心地よい陰影と奥行きが生まれる
- 照明器具の存在感を消し、タイルの質感を際立たせながら心理的な安らぎを作れる
天井全体を照らす直接照明を抑えて光源を直接見せずに壁面を照らせば、柔らかな光が作れます。
リノベ編集部バスタブ周辺に餡説照明を配置すると、毎日の入浴が贅沢なホテルステイのような体験に変わるでしょう。
浴室リノベーションで知っておきたい水・湿気・熱のリスク


浴室は湯気が多く発生する場所のため、防湿型の照明器具の使用が必須です。
LEDは熱に弱いため、浴室のような高温環境では、密閉器具対応でない電球を使うと故障や寿命短縮の原因になります。
さらに、水に濡れる場所では漏電による火災や感電のリスクがあり、適切な防水規格(IP規格)の照明の選択が安全設計の基本です。
- 陰影による演出で高いリラックス効果が得られる
- 素材の質感が強調され浴室の高級感が向上する
- 一般的な室内用器具は湿気でショートするため使用不可
- 熱がこもりやすいためLED電球の寿命が短くなる恐れがある
浴室リノベーションでは、デザイン性だけでなく耐久性を重視した器具選びが重要です。適切な防湿・防水処理を施すことで、安全かつ長く美しい空間を維持できます。
浴室用間接照明の選び方


浴室に設置する照明は、場所によって求められる性能が異なります。ここでは、失敗しないための具体的な照明のスペックの選び方を解説します。
浴室に設置する照明に必要なIP規格(IPX4〜IPX7)の意味と選び方
IPコードは防塵・防水の保護等級を示しており、2番目の数字が防水性能を表します。
住宅の浴室では一般的に「IPX4(防沫型)」から「IPX5(防噴流型)」相当の器具が推奨されます。
バスタブ内に沈めて使用する場合は、常に水中にあっても浸水しない最高精度の「IPX8」が必要です。
メーカーカタログの仕様図を確認し、設置場所(天井、壁、水中)に適した等級を厳選してください。
| 設置場所 | 推奨IP規格 | 性能の目安 |
|---|---|---|
| 天井・壁面上部 | IPX4以上 | あらゆる方向からの飛沫に耐える |
| 洗い場付近・低い壁面 | IPX5以上 | 直接シャワーがかかっても耐える |
| 浴槽内(水中) | IPX8 | 継続的に水没しても浸水しない |
鏡まわり・天井・ニッチ・浴槽まわり:場所ごとのおすすめ照明タイプ


浴室まわりには、LEDライトを活用するとリラックスした雰囲気を作り出せます。
鏡のまわりには、三面鏡の上下や左右にスリムなLEDライトを隠して設置すると、ホテルのような雰囲気を作れます。
天井の端を少し凹ませたスリットに、防湿タイプのLEDライトを置くコーブ照明は、天井全体をやわらかく照らし、空間に広がりを感じさせるでしょう。
壁に作ったくぼみ(ニッチ)の中に小さなLEDライトを入れると、背面のタイルを照らし、部屋のアクセントになります。
浴槽の縁や前面パネルの下に防水のライン照明を付けるコーニス照明は、足元に浮かんでいるような光を演出可能です。
LED電球色(2700K)のバスライト:肌をきれいに見せる色と明るさの選び方


リラックス効果を高め、心と体を休ませるには、温かみのある電球色(2700K〜3000K)が最適です。
肌の色を自然で健康的に見せるには、演色評価数(Ra)90以上の光を選びましょう。
高演色のLEDは特に赤系の色を鮮やかに見せるため、入浴中の顔色がきれいに見えます。
昼白色のような青白い光は、浴室では冷たく感じやすいので、リノベーションでは電球色がよく使われます。
浴室の間接照明:実際の設置と選び方のポイント


施工の工夫は、使いやすさと安全性に大きく影響します。ここでは、プロが実践する、メンテナンスしやすく見やすい照明にするためのポイントをご紹介します。
湿気や水による事故を防ぐ:防水・防湿(IPX)規格の必須ルール
浴室用の照明器具は、湿気が中に入らないように、パッキンなどでしっかり密閉された特殊な作りになっています。
電球を交換するときは、必ず密閉器具に対応した電球を選びましょう。対応していない電球を使うと、湿気でLEDが早く壊れるリスクが高くなります。
電気工事のときは、結線部分に水が入らないよう、防水ジョイントボックスなどを使った処理を徹底することが大切です。



見た目の美しさ以上に、見えない部分の防水・防湿対策が、長く安全に使うためのポイントです。
顔に影ができずメイクや髭剃りがしやすい:正面からの光(タスクライト)の確保


天井のダウンライトだけでは、鼻や顎の下に強い影ができてしまい、髭剃りなどの身だしなみチェックには向きません。
鏡の左右や上に、柔らかく広がる間接照明を置き、正面からの光を確保します。鏡の前で顔の明るさが約300lx(ルクス)になるよう、器具の位置や明るさ(ワット数)を調整するのがプロの基準です。



雰囲気を出す間接照明と、実用的なタスクライトを組み合わせると、使いやすい浴室になります。
鏡に光が映り込まないようにしながら高級感を出す:フロストカバーの活用


光源が鏡に直接映ると、不快な眩しさ(グレア)を感じやすいため、乳白アクリルやフロストカバーで光をやわらかく拡散させます。
器具を幕板や鏡の厚みで隠し、反射光だけを周囲に回すと、LED特有の粒々感をなくし上質な光の広がりを作りだせます。
光沢のあるタイルよりも、マットな面を照らすように光の向きを調整すると、より均一で美しいグラデーションが得られます。



直接光を見せない工夫をすると視覚的なストレスを減らし、落ち着いた空間が演出可能です。
浴室の間接照明リノベーション費用の目安
| 施工箇所 | 費用(税込) | 工期 | 施工内容 |
|---|---|---|---|
| 天井コーブ照明 | 10万円〜18万円 | 2日〜3日 | 天井造作・防水LED配線 |
| ミラー間接照明 | 5万円〜10万円 | 1日〜2日 | 防湿ライン照明取付 |
| 浴槽足元照明 | 8万円〜15万円 | 2日〜3日 | 浴槽パネル加工・防水LED |
最後に|風呂の間接照明を活用して自分だけの空間へ


浴室の間接照明リノベーションを成功させるには、調光スイッチの導入もぜひ検討してみましょう。朝のシャワーは明るく、夜の入浴は光を落とすといったシーンに合わせて切り替えられ、浴室の使い勝手と価値が大きく向上します。
窓の外に坪庭がある場合は、室内の照明を落として外をライトアップすると、開放感のある贅沢なバスタイムを楽しむことができます。








