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間接照明はコンセントタイプとなしのどっちがいい?選び方や配線を目立たせないコツ

間接照明 埋め込み

間接照明を後付けするとき、「コンセント式にするか、配線を見せない直結式にするか」で迷う方は多いでしょう。

結論からいうと、模様替えしやすさを優先するならコンセント式、天井・壁・造作家具へ照明を組み込みたいなら直結式や専用電源を検討します。

ただし、「コンセント式なら工事不要」「直結ならコードが見えない」と単純には分けられません。照明を置く場所にコンセントがなければ新設工事が必要ですし、直結式でも電源装置や接続部を点検できる場所が必要です。

この記事では、コンセント式・直結式の違いから、延長コード、配線モール、家具裏の隠しコンセント、電源装置、スイッチ、電気工事士が必要になる境界まで解説します。

目次

間接照明はコンセント式・直結式・別置き電源式を使い分ける

間接照明 コンセント

間接照明の電源方法は、「コンセントがあるかないか」だけではありません。

家庭でよく使う方法を整理すると、次のように分けられます。

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方式特徴向いている用途
プラグ式既存コンセントへ差して使用フロアライト、テーブルライト、後付けLED
専用コンセント式照明位置に合わせてコンセントを新設家具裏、棚上、テレビ裏
100V直結式建物側の配線へ器具を直接接続建築化照明、固定ライン照明
別置き電源式電源装置で器具用電圧へ変換LEDライン・造作照明

リノベーションでは、照明器具だけでなく「電源をどこから取り、どこで接続し、故障時にどこから交換するか」まで決めることが重要です。

コンセント式|後付け・移動・交換がしやすい

間接照明 コンセント式

フロアライトやテーブルライトなど、完成品の電源プラグを既存コンセントへ差して使うだけなら、設置位置を後から変えやすいことが大きなメリットです。

2026年9月現在も、Panasonicには中間スイッチ付き電源コードを備えたLED多目的灯など、コンセント側から給電して使える照明があります。

家具配置がまだ固まっていない、賃貸で大きな工事ができない、季節によって照明位置を変えたい場合は使いやすい方法です。

一方で、コンセント位置と照明位置が離れるほどコード処理が難しくなるため、設置前にコードの経路も確認します。

直結式|造作と一体化しやすいが位置変更には工事が必要

間接照明 直結式

天井・壁へ組み込むライン照明などでは、建物側の電線へ器具を直接接続する製品があります。

コードやプラグを室内へ露出させず、壁スイッチと連動させやすい一方、器具を家具のように自由に移動することはできません。

経済産業省は、住宅の電気設備工事について電気工事士資格制度を定めています。コンセントの増設・移設や電線相互の接続などは、資格が必要な電気工事に該当します。

完成品のプラグを差す作業と、壁内配線・コンセント増設・直結器具の接続は分けて考えてください。

別置き電源式|LED本体だけでなく電源装置の場所も必要

LEDライン照明には、照明本体とは別に電源装置を使用する製品があります。

この場合、細いLED器具だけを見て「ここなら入る」と判断すると、あとから電源装置や接続部を置く場所がないという問題が起こります。

特に造作家具・天井・壁へ組み込む場合は、電源装置の寸法、施工条件、放熱、配線距離、点検方法までメーカー仕様で確認してください。

コンセント式のコードは「完全に隠す」より安全に短く通す

間接照明 コード 隠す

間接照明では、光源を隠しているのにコードだけが床や壁へ露出すると気になることがあります。

ただし、見た目を優先してコードを家具で強く挟む、折り曲げる、取り出せない場所へ押し込む方法は避けます。

NITEは、電源コードへ継続的な曲げ・踏みつけ・引っ張りなどの力が加わると、芯線の断線や異常発熱・発火につながるおそれがあると注意喚起しています。

コードを見えなくすることより、「無理な力がかからない・踏まれない・点検できる」経路で短く配線することを優先してください。

配線モールは壁際・巾木沿いでコードを保護しながら整える

既存住宅で壁内へ配線できない場合は、配線モールを使ってコードをまとめる方法があります。

壁や巾木に近い色を選ぶと目立ちにくくできますが、色を完全に一致させることが必須ではありません。

見た目よりも、人が歩く場所を横断しない、ドアに挟まれない、家具脚で踏まれない経路を優先してください。

家具裏へ隠す場合もプラグとコードを点検できるようにする

間接照明 家具裏 コンセント

テレビボードやソファ、棚の裏側へ照明を置けば、家具そのものを光源隠しとして利用できます。

ただし、家具を壁へ密着させた結果、プラグへ力がかかる、コードを折り曲げる、埃がたまっても掃除できない状態にはしないでください。

NITEによると、2019〜2024年に報告された電源プラグ・コード・コンセント由来の事故は219件で、その8割以上が火災事故へ発展しています。プラグ周囲の埃や接触不良、コードへの負荷などが事故原因として挙げられています。

家具裏だからこそ、プラグを抜けること、埃を掃除できること、コードの状態を確認できることが重要です。

リノベーション時は「照明位置」からコンセント・スイッチを逆算する

間接照明 コンセント位置

これからリノベーションする場合、一般的な高さへコンセントを大量に増やしてから照明を考えるより、家具と照明位置を先に決めたほうが配線を隠しやすくなります。

平面図だけでなく、壁を正面から見た展開図へ家具・照明・コンセント・スイッチを描き込むと位置関係を確認しやすくなります。

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設置場所コンセント計画で確認すること
テレビ裏TV・レコーダー・ルーター・照明のプラグ数
ソファ横フロアライト、充電器、サイドテーブル位置
棚・造作家具器具、電源装置、コードを出す位置
ベッド周辺左右の照明、スマホ充電、家具寸法
天井・壁造作直結か、点検可能な電源を用意するか

「床から何cmが正解」と固定するのではなく、家具の幅・奥行き・脚・背板・照明コードの出口からコンセント位置を決めるのが実務的です。

家具で隠すコンセントは家具寸法が変わる可能性も考える

新しいソファの脚の裏へぴったり隠れる位置にコンセントを付けても、将来家具を買い替えると露出する場合があります。

そのため、永久に見えない位置を狙うより、現在の家具では隠しやすく、買い替え後も使える位置かを考えます。

家具内へコンセントを設ける場合は、家具メーカー・電気工事業者と、取付方法、コードの逃げ、熱、点検方法まで確認してください。

壁スイッチで操作したいならコンセント式でも設計時に伝える

コンセント式の照明でも、毎回家具裏へ手を入れてプラグや中間スイッチを操作するのは不便です。

リノベーション時なら、照明用コンセントを壁スイッチと連動させる方法などを電気設計で検討できます。

ただし、常時通電を前提とするスマート機器などを同じコンセントへ接続すると、壁スイッチを切った際に電源まで落ちます。そのコンセントへ何を接続するのかまで決めてから回路を分けてください。

延長コード・電源タップは「隠せるか」より定格・放熱・点検性を確認する

間接照明 延長コード 電源タップ

コンセントが遠い場合、延長コードや電源タップを使う方法があります。

LED照明は消費電力が小さい製品も多いものの、タップには照明以外の機器が接続されることがあります。接続機器全体の消費電力が製品の定格を超えないかを確認してください。

NITEは、コンセントや電源タップについて、最大消費電力を超える使用、接触不良、埃や水分によるトラッキングなどに注意を呼びかけています。コードを束ねた状態で大きな電流を流すことについても発火事故の再現試験を公開しています。

家具裏へ延長コードを隠す場合でも、束ねたまま押し込む、プラグを家具で圧迫する、埃を掃除できない位置へ固定する方法は避けてください。

スマートプラグ・タイマーは照明器具との組み合わせを確認する

スマートプラグを使えば、対応する照明のON・OFFをアプリやタイマーで操作できます。

ただし、すべての照明器具を自由に調光できるわけではありません。スマートプラグがON・OFF専用なら明るさは変えられず、調光器を使用する場合は照明器具側もその方式に対応している必要があります。

照明器具、LED電源、調光器、スマート機器は、それぞれのメーカーが認める組み合わせで使用してください。

造作内へ電源を隠すなら「器具」と「電源装置」を両方交換できるようにする

間接照明 電源装置 メンテナンス

建築化した間接照明では、LED本体を薄くできても、別置きの電源装置や接続部が必要になることがあります。

プロジェクト内の『照明デザイン究極ガイド』でも、LEDライン照明を家具や建具、床まわりへ組み込む具体例が示されており、器具を建築の納まりへ取り込んで使うことが扱われています。

ここで注意したいのが、LED本体が交換できても電源装置を取り出せなければメンテナンスできないことです。

「トランスは10年で交換」と固定するのではなく、採用製品の設計寿命・保証・施工条件を確認し、故障時に壁や家具を壊さず交換できる経路を確保してください。

100mm・150mmなどの固定点検スペースを先に決めない

現記事では家具内の隙間100mmなどを基準にしていましたが、必要スペースは採用器具によって変わります。

確認すべきなのは、器具・プラグ・電源装置の寸法だけではありません。

電源を隠す前の確認項目
  • 器具をどちらへ取り外すか
  • プラグを抜く手が入るか
  • 電源装置を取り出せるか
  • コードに無理な曲げが生じないか
  • メーカー指定の放熱・離隔条件を守れるか
  • 埃を清掃できるか

この条件を満たした結果として必要な開口寸法を決めます。

間接照明でDIYできる範囲と電気工事士へ依頼する範囲を分ける

間接照明はDIYできるものもありますが、電源方法によって境界が変わります。

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作業考え方
完成品のプラグを既存コンセントへ差す通常は資格不要
コンセント式ライトを家具の上へ置く通常は資格不要。製品の設置条件を守る
配線モールで電源コードを整理する建物側の固定配線を加工しない範囲で行う
壁コンセントを新設・移設する電気工事士へ依頼
壁内配線を分岐する電気工事士へ依頼
直結照明を電線へ接続する電気工事士へ依頼

経済産業省は、コンセントの増設・移設・取替や電線相互の接続を、電気工事士が行うべき工事として整理しています。

「LEDだからDIYできる」のではなく、建物側の固定配線を触るかどうかで判断してください。

コンセント式・直結式は「どちらが上」ではなく変更頻度で選ぶ

現記事では、新築・リノベーションなら直結式を基本とする構成でしたが、直結式がすべての場所で優れているわけではありません。

たとえばソファ横のフロアライトは、家具配置を変える可能性が高いため、コンセント式のほうが使いやすい場合があります。

反対に、天井のコーブ照明や造作収納へ組み込むライン照明は、頻繁に位置を変えないため直結・専用電源が適しています。

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条件検討しやすい方式
模様替えをよくするコンセント式
賃貸・工事を避けたいコンセント式・コードレス
家具裏に固定して使う専用コンセントも検討
天井・壁へ造作する直結・専用電源
壁スイッチで一括操作したい電気計画から検討

間接照明のコンセント・配線に関するよくある質問

コンセント式の間接照明はDIYできますか?

完成品のプラグを既存コンセントへ差し、メーカー指定どおり設置するだけなら通常は資格を必要としません。

コンセントの新設・移設、壁内配線の接続、直結器具の配線などは電気工事士へ依頼してください。

間接照明用のコンセントは床から何cmがよいですか?

照明用だから○cmという共通の正解はありません。

ソファ・テレビボード・棚などの寸法、プラグ形状、コードの出口、抜き差し方法から位置を決めます。展開図へ家具とコンセントを一緒に描くと判断しやすくなります。

延長コードを家具の裏へ隠しても大丈夫ですか?

家具でコードやプラグを圧迫せず、定格を守り、埃を掃除・点検できる状態で使用する必要があります。

コードを強く曲げる、踏む、束ねたまま押し込むような使い方は避けてください。

スマートプラグを使えば間接照明を調光できますか?

スマートプラグがON・OFFだけに対応している場合、調光はできません。

調光したい場合は、照明器具・LED電源・調光器が同じ調光方式に対応しているかを確認してください。

リノベーションなら間接照明はすべて直結にしたほうがよいですか?

すべて直結にする必要はありません。

天井・壁へ固定する照明は直結、フロアライトなど位置を変える照明はコンセント式というように、将来動かすかどうかで使い分ける方法があります。

まとめ|間接照明の電源は「見えないこと」より使い方と交換方法から決める

間接照明 コンセント 配線

コンセント式と直結式のどちらがよいかは、デザイン性だけでは決まりません。

後から動かす照明はコンセント式、建築へ固定する照明は直結・専用電源を軸にし、コード・プラグ・電源装置を安全に点検できる状態を残すことが重要です。

リノベーション中なら、家具・照明の位置を決めてからコンセント・スイッチ・配線ルートを設計できます。壁や天井を閉じる前に、照明器具だけでなく「電源をどこへ置くか」まで確認してください。

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この記事を書いた人

リノベの教科書編集部のアバター リノベの教科書編集部 メディア責任者

「毎日帰りたくなる、ホテルのような家を。」
私たちは、間接照明にこだわったリノベーションを専門とする会社です。自社でもホテルライクなリノベーションを実際に経験し、照明計画が空間の質をどれほど左右するかを肌で知っています。天井・壁・建具への光の落とし方、光源の色温度と素材の組み合わせ——細部へのこだわりが、非日常を感じさせる上質な空間をつくります。
このメディアでは、間接照明を活かしたリノベーションの実例・ノウハウ・最新トレンドを、実務の現場から発信しています。「照明が変わると、暮らしが変わる」。その確信をもって、ホテルライクな住空間の可能性を追い続けるチームです。

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